| 今回の喰珍訪は、1ページの特集記事で紹介したいわき市久之浜町「浜風商店街」にある「からすや食堂」さん。このお店は、久之浜町の中心商店街に店を構えて50年の老舗食堂で、現在3代目の遠藤義康さんが奥様と一緒に店を切り盛りされています。3月11日、津波が商店街全体を襲い、続いて発生した火災が次々と燃え移り、「からすや食堂」さんを燃やし尽くしたところで火が止まったそうです。
しばらく避難生活が続く中、仮設施設を利用した新たな商店街を作るという話を聞き、遠藤さんは思い切って手を上げました。家賃は掛からないものの、食堂再開のためのゼロからのスタート、内装や設備でまとまった費用を工面しなければならない苦労がありました。しかし、「からすや食堂」の復活を心から願う人々の声にあと押しされ、ついに震災から半年を経て店を再開しました。震災のため材料の仕入れも思うように出来ず、メニューを厳選しての営業となっています。
私のオーダーは「しょうゆラーメン」(450円)と「餃子」(300円)を合わせて豪華に。「しょうゆラーメン」は、透明感があるあっさりスープに中太ストレート麺がほど良く絡み、チャーシュー、メンマ、なると、きざみネギ、のりが丼の中で見事な調和を見せています。「餃子」は、ニンニクの旨みが溢れるたっぷりの餡をもちもちの皮で包み、丁度良い焼き加減で仕上げられています。この二つのメニューを一緒にいただく幸せ。生きてて良かったー。
ここに来ると、美味しいものを食べることができます。そして、明日への希望が少しだけ湧いてきます。復興のために食のパワーがどれほどプラス効果を及ぼすのか、「からすや食堂」さんに来て感じて欲しいと思います。
(取材:クイッター鈴木)
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