ひとの想い 〜マイフィギュア〜
フィギュアとは
堂々と歩くトラ、極彩色のヘビ、眠そうなネコ。今から13年前の1999年、フルタ製菓より発売された『チョコエッグ』は、150円という低価格ながら、単なる“おまけ”の枠を超え、ある種執念にも似た芸術性の高い小さな動物の人形に、子どもだけでなく、多くの大人も惹き付けられ、大ブームを巻き起こしました。チョコエッグはたまご型のチョコレートの中におまけ入りのカプセルの入った玩具菓子。それまでの玩具菓子とは違い、単なるおまけであるフィギュアの質が今までのものに比べ格段に向上しました。マニアのものだったフィギュアが、一般にも大きく広まったきっかけと言われます。
フィギュアとは人物や生き物、ロボットなどの立体模型全般を指し、300億円市場といわれ、今も拡大を続けています。
そんな今、自分自身をフィギュアにするサービスに注目が集まっています。
マイフィギュアカスタマーセンター多井中隆紀さんに聞きました
今回は大阪市鶴見区のマイフィギュアカスタマーセンター、多井中隆紀さんに話しを伺いました。
元々は結婚式のお祝い品を提供する会社でしたが、自分の顔をフィギュアにする『マイフィギュア』があまりの人気となったため、マイフィギュア専門の会社にシフトしました。
「多くのオーダーフィギュアが原型を彫刻し、直接彩色します。ですが弊社ではいただいた写真をもとに職人が粘土で成形し、それをシリコンで型を取り、中に素材を流し込み、固まったものを研磨、色づけという製法を取っており、全て手作業で行っています。」
こうしてできたフィギュアは素材がしっかりしているため、ずっしりした重さが本格的と好評です。
結婚式以外にも、還暦、退職、転勤などにともなうプレゼントとして、また、家族ともいえるペットのフィギュアを作るかたも増えています。
福島県からも多くの注文があるようで、
「あるお医者さんの退任の際に、看護師のみなさんでマイフィギュア3体を贈られたそうですが、もらったお医者さんは感激のあまり泣いてしまったそうです。きっと、自分の姿を見て、これまでのことを思い出し、また、看護師の皆さんの想いに感激されたのではないでしょうか。こうした皆さんの喜びの声を聞きますと、この仕事にもとてもやりがいを感じます。今後さらにフィギュアを進化させ、ますます喜んでもらえるようにしていきたいです。」
想いを込めて
平成4年頃、九州太宰府の遺跡調査をした際に、全国的にも珍しい木製人形(ひとがた)が発見されました。端正な人の顔を彫り込んだ棒状の木製品で、非常に丁寧に仕上げられていました。古代世界において、人形とは人間の形代(かたしろ)として病気などの穢(けがれ)や罪などを移し、 川に流すといった、呪術に用いられたものでした。そこには、自分や家族の健康など生活の安寧を願うという想いが強く込められています。
同じ様にこのマイフィギュアにも、ひとの想いが込められていると思います。幸せな門出への祝福。去る人への惜別と感謝。新しい旅路に進む一歩への応援。
あなたが自身のフィギュアを手にしたとき、その表情にはどんな想いが描かれているでしょうか。
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