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 荷台に産直野菜や地場の特産品などを満載した軽トラックを道路に連ね、市場形式で来場者に販売する「軽トラ市」。商品を積んだトラックがそのまま店舗に早変わりするため、設営や撤収の手間が省け、誰でも手軽に出店できることが魅力の一つである。
 「軽トラ市」の草分けとして全国のモデルとなったのが、宮崎県川南町の「トロントロン軽トラ市」。毎月第四日曜日、川南町の目抜き通りの商店街に100台以上の軽トラックが並び、野菜、果物、海産物、花、衣料品、アクセサリーなどの商品を荷台に拡げて販売する定期朝市である。回を重ねるごとに来場者も増え、今では宮崎県でも最大規模の朝市にまで成長した。

 難しい決まりは特にないが、軽トラックか軽自動車で出店すること、出店料として2,000円支払うこと、だけがルールとして決められている。町内外から多くの出店があり、また、町外からも数多くの来場者が毎月買い物や観光等に訪れる。川南町の人口は約1万7000人。軽トラ市が開催される日には、少なくとも5000人、多い時は1万人近くが訪れるそうだ。出店者と来場客、どちらも車を1時間以上飛ばして遠方から駆けつける人も少なくないという。
 「軽トラ市」は、岩手県雫石町、愛知県新城市など全国各地で開催されるようになってきている。中心商店街の活性化とにぎわい創出を図り、産業振興や観光事業など自治体の中核事業として開催されるケースが多い。

 最近、川南町の名前をニュースでよく見聞きすることが多くなった。口蹄疫の発生源として対応に追われている様子が連日報道されており、「トロントロン軽トラ市」も事態が収拾するまで開催を見合わせているようである。多くの方が楽しみにし、回を重ねるごとに来場者が増えていたイベントだけに、一刻も早い復活開催が待ち望まれるところだ。