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 基本的な品質には問題がないのに、ちょっとした見劣り点があるがゆえに割安で販売される「訳あり商品」。食料品を中心として代表的なヒット商品になりつつある。景気が良い時代には考えられなかったこのジャンルの商品は、支出を少しでも抑えたい消費者のニーズにジャストマッチした格好だ。

 「訳あり商品」ブームの火付け役となったのは、北海道の食品販売会社が立ち上げたわけあり食品専門公式サイト「北海道わけあり市場」。ここでは、味は正規品と変わらないのに、見た目がちょっと悪かったりするだけで通常販売できなくなった食品を「わけあり食品」と呼び、通常販売の約20〜90%OFFで販売している。「北海道わけあり市場」で取り扱う『わけあり食品』とは、大きさが不揃いや規格外、生産過程でのキズもの、多く作りすぎた大量在庫、など正規品として販売できない食品のこと。「見た目が良くなくても、安くて美味い」ことがコンセプトだ。魚介類を中心に、肉類やスイーツまでバリエーションが豊富だ。

 この「訳あり商品」が外食にも広がっている。飲食店情報検索サイト「ぐるなび」は、モバイル版(携帯サイト)限定で「おトクな訳あり特別クーポン」キャンペーンを2010年1月に実施した。あらかじめちゃんと「わけ」の中身を説明しているので、きちんと事情を理解して利用できるのは、「納得感」が求められる昨今にふさわしいと言える。

 外食の場合は、食材自体に難があるのではなく、店内のレイアウトやしつらえ、設備などの面で、他の席に見劣りするというケースが多い。つまり、ほかの席と同じ食べ物・飲み物を、多少の席環境に目をつぶれば、割安価格で食べられるという事だ。
 例えば、「夜景がウリの店だが、夜景が見えないカップル席」の場合、グラスワインが半額になったり、「見習いバーテンダーが作るカクテル」は各種午後9時まで半額になるような割引が提案されている。いずれもその店の事情に合った「わけあり」の特典が用意されている。

 従来であればマイナスポイントにしかならなかった「わけ」を、逆転の発想でプラスに転じる「訳あり商品」。「エコ」というキーワードから見ても、しばらく時代の後押しは続きそうだ。