2008年2月29日、丸井郡山店は、32年間の歴史に幕を閉じました。
丸井郡山店は、1975年に東北地区初の店舗として郡山駅前にオープンしました。安価で質の良いカジュアルブランドの展開や、また、全国展開する「丸井ブランド」の安心感から、主に若い世代を中心に強い支持を得てきました。しかし、消費不況や、相次ぐ郊外型の大型店舗出店などの影響を受け、売上げは91年度の89億円をピークに年々減り続けました。近年、丸井の不振店舗閉鎖の動きは活発で、閉店している店舗は郡山店だけではありません。ところが、一方では行列で有名なドーナツ店の上のフロアに有楽町店を出店したり、新宿においてターゲットを細分化し、複数業態にて店舗展開をはかる試みを行ったりと、首都圏での店舗展開を積極的に行っています。
東北唯一だった丸井郡山店の閉店を受けて、市民からは東京や仙台への消費者の流出を懸念する声が挙がっています。主に首都圏で展開しているブランドを扱っていた丸井に代わる商業施設が、今のところ郡山には存在していないのが現状です。しかし、現在駅前に展開している商業施設(エスパル・アティ・モルティ等)のさまざまな営業展開が予想されます。実際、エスパル郡山店(郡山駅ビル)は、3月1日から2Fをリニューアルオープンさせます。丸井閉店という衝撃をバネに、郡山駅前商業施設はより活性化されるのではないでしょうか。
郡山市民にとっては、未だ決まらない跡地の利用法も大きな問題となっています。市と県を挙げて中心市街地活性化に取り組む今、丸井という商業施設を失うことは大きな痛手です。しかし、若者から強い支持を得ていた商業施設の閉店という衝撃を契機に、若者を含めた市民による中心市街地活性化への強い意識の芽生えが期待できるのではないでしょうか。
(営業部/小河原美香)
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