あなたの家庭では、こたつをいつ出して、いつしまっているだろうか?地域によって、多少差があると思うが、寒くなる10月下旬から11月頃に出して、暖かくなる春先の3月下旬頃しまう家庭が多いだろう。
さて、こたつが最も売れる需要期はいつか?それは、こたつを出す時と、こたつを使っている時、つまり、秋と冬だ。この時期の販促の必要性は周知のとおり。ところが、私のお付き合い先では、春にこたつの販促を仕掛けて独自に需要期を創造している店がある。そのキーワードは引越し。
こたつは、こたつ布団をとってしまえば、テーブルとしても使える。春は入学、就職、異動の季節。例えば単身赴任や学生の1人住まいだと、部屋は広くないので揃える家具を少なくすませたい。すると春に買ったテーブルがこたつに変身すれば1台2役で助かる。だから春にこたつが売れるのだ。こたつのほかにも、商品イメージと違う時期に需要期を創造できる商品がある。
例えば夏のイメージが強い水着。販売のピークは春と夏だが、実は冬も売れるのだ。ところで、水着のヘビーユーザーはどこにいるだろう?答えはスポーツクラブの室内プールだ。プールに通う人は、泳ぐだけでなく、魅せる水着にも関心が高く、何着か着回す人も少なくない。こうした層は、年中水着を探している。
もうひとつ、長ぐつの話をしよう。長ぐつは雨や雪の季節に最も売れるが、私のお付き合い先の靴店と雑貨店では、春先の3、4月に長靴の販促をしかけている。
しかし、提案するのは従来の長靴とは違う。見た目かわいいデザインの長ぐつや、一足1万円以上するこだわりの長靴だ。ターゲットは、20〜40代のオシャレな男女。仕事は農業を筆頭に、花屋さん、ガーデニング好きな主婦など。
若い農家の皆さんは、仕事の必需品である長靴を何足も履きつぶしているヘビーユーザーだ。すると、長靴の本体機能にうるさいだけでなく、見た目やブランドにもこだわりが出てくる。ガーデニング好きな主婦は履きごこちだけでなく、玄関に脱いで、揃えた時の見栄えも気にして、長ぐつを選んでいる。
こうしてみると、一般に、ある商品が売れるピークを外れた時でも、お客様の気持ち、仕事、趣味を想像して、独自に需要期を創造すれば、まだまだ売るチャンスがありそうだ。
チェックしてみよう!