出張の多い仕事をされているあなたなら、各地に常宿をもっているだろう。私にも、出張先によってココ、というホテルがある。予約は100%メールだ。今日は、ホテルの予約時に「お客様のプライドを尊重することは大事だなあ」と、勉強させられた体験を紹介しよう。
私がホテルを未予約だったことに気づいたのは、2泊3日の出張のわずか2日前のこと。あわてて常宿の予約状況をサイト上で見たが、すでに満室。そこで、別のホテル3軒に予約照会メールを入れて、返信を待った。
2軒は即、返信がきた。内1軒は満室のゴメンなさいメール。もう1軒は、割高な部屋に空きがあるとのこと。出張が間近にせまっていたこともあり、私はこの部屋を予約した。
ところが気になることがひとつ。それは、メールで予約照会したのに返信がない、残り1軒のホテルのこと。なぜ返信がないのだろう?送信ミス?
やがて出張当日。仕事を終え夕方には予約したホテルに無事チェックイン。事件は1泊した朝におきた。部屋でひと仕事していると、携帯がなった。誰かと思えば、あのメール未返信のホテルからで「ご予約いただいておりましたが…」という内容だった。私が予約照会メールに返信がなかったので、別のホテルを予約した旨伝えると、「申し訳ございませんでした」と、すんなり話が終わった。電話を切った後に、見落したかも?と心配になった私は、削除済フォルダを開いた。予感は的中。開封せずに削除したメールの中に、あのホテルの名前があった。
ところが、事件はここで終わらなかった。私が帰福してすぐ、今度は事務所に、あのホテルから封書が届いたのだ。もしやキャンセル料の請求では?おそるおそる封を切り、便箋2枚に綴られた手紙の中身に驚いた。なんとお詫びの手紙だった。しかも副支配人の直筆。メールの履歴は先方にも残っていたはず。ホテルに過失がないのは明らかだ。にもかかわらず、私の「返信がなかったので…」を尊重してくれたのだ。
この事件から私が学んだことは、お客様のプライドを尊重することの大切さだ。あの時、強引にメールを示されたら、将来このホテルに予約を入れることはないだろう。でも、優しい手紙をもらった私は、次は是非このホテルに泊まりたいと思うと同時に、手紙をくれた副支配人に会いたいと思っている。
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