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■土用の丑の日
 土用の丑の日と聞いて真っ先に思いつくのは鰻であろう。この日にを食べる習慣の由来については諸説あるが、もっとも有名なのは江戸代に平賀源内が提案したものという説。
 しかしながらこの源内の提案は「丑の日に『う』の字が附く物を食べと夏負けしない」という民間伝承からヒントを得たもので、「鰻でなけばならない」わけではないようだ。
 別な説では、万葉集で大伴家持が「石麻呂(いしまろ)に吾れものす夏痩せによしといふものぞ鰻(むなぎ)とり食(め)せ」と夏にを食べるよう勧めた句が残っていることから、平安時代から鰻を食べ習慣もあったとされている。
 鰻には夏バテ防止などの効果があるビタミンB類が豊富に含まれてる。「夏バテ中に鰻は食べられない」という方もいるかもしれないが、ビミンB類を多く含む、干ししいたけ、わかめ、ゴマなどを摂取するのも有である。
■7月の旬
●野菜類…レタス・エダマメ・キュウリ・トウモロコシなど
●魚介類…アナゴ・アワビ・ウニ・ハモ・シジミなど
●果物類…スイカ・アンズ・モモ・サクランボなど
●花 類…アサガオ・ヒマワリ・ホウセンカ・サルスベリなど

「住居」「食料」「保健医療」「交通・通信」
 昨年は7月が丸一ヶ月梅雨で終わってしまった。しかしながら、7月といえば”夏の始まり”というイメージが強い月である。「太陽」「海」「夏祭り」「花火」「真夏日」など並べるだけで心躍るキーワードがたくさん出てくる。今月は「食料」「保健医療」「交通・通信」から見ていこうと思う。

■食料
 飲料・酒類、調理食品が増加している。飲料に関しては案の定といった感じだが、酒類に関してはビールのみが大幅に増加し、その他の発泡酒を除くアルコール飲料は減少傾向にある。調理食品では鰻の蒲焼への支出の増加が大きな要因となっていた。その他にはビールの肴になりそうなやきとりへの支出も見られた。また、しゅうまいも7月になると増加傾向になる。
 一方、野菜・海藻類への支出は減少している。7月というと夏野菜のイメージがあるが、それらは6月に支出のピークをも迎えているということがデータから判明した。
■保健医療
 保健医療サービスへの支出の減少が全体としての減少を牽引している。去年の6月に出産入院料が大幅に増加し、その反動での減少であると考えられる。また、健康保持食品も減少している。一昨年は7〜8月に増加していたが、健康ブームも一段落し、それ以前の傾向を見ても、夏場は支出が減少するようである。
■交通・通信
交通と自動車等関係費への支出の増加が見られた。交通に関しては、8月にかけて大幅に増加する。中でも、鉄道運賃、その他の交通への支出は7月のほうが増加の幅が大きい。
 自動車等関係費に関しては自動車等購入が4月を抜いて1年のピークとなる。これはボーナスの支給と関係していると思われるが、12月はさほど伸びていない。その他、整備や周辺設備への支出が増加している。購入と同時にそういったものを買い揃えたり、自動車を使う機会の多い夏場だからこそであろうか。

■まとめ
 6月の支出の減少から一転、7月から支出は増加し始める。これは天候的なものや時事的なものなどさまざまな要因があると考えられる。食料は天候的な変化のよい例である。ビールや酒の肴がよく売れるというのは想像の範疇であろう。しかしその影で、他のアルコール飲料や夏野菜への支出が減少するというデータが表れた。これらは決して見逃すことはできない。
 また、一年のピークを迎える自動車等購入への支出は抑えておきたい時事的な重要ポイントである。自動車等購入への支出が増加するということは、その関連項目である、整備費や周辺設備への支出も増えるだろうということは容易に考えられる。そして自動車を買った人が周辺設備を買うのか、そのほかの人がこの時期のボーナスで周辺設備を買うのかという別なパターンも考えられる。要するに、”なぜ”支出が増えているのかを考えることが重要なのである。
 データは嘘をつかないが、それだけでは何の価値もない。そのデータをもとに(時には否定し)、仮説と検証を繰り返す。感覚的なものでは追いつかない部分をデータで補強し、裏付ける。それが販促というものである。
[企画課:高橋健次]



 空弁(そらべん)、速弁(はやべん)、海弁(うみべん)…最近はこのような呼び名で乗り物用の弁当がブームになっているそうだ。空弁は空港で、速弁は高速道路のサービスエリアで、海弁はフェリー乗り場で売られている弁当をそれぞれそう呼ぶ。メディアで取り上げられることも多いのでご存知の方も多いのではないだろうか。しかし、これらの弁当がブームになっているのに対し、19世紀から登場している「乗り物弁当の本家本元」ともいうべき「駅弁」を取り巻く環境は年々厳しくなっているそうだ。運行時間や停車時間の短縮、窓が開かない車両の増加、ゆっくりとくつろげるボックス席の減少……駅の乗り場で弁当を売り歩く姿は逆に年々希少価値を増している。
 しかしその一方で、近頃は「駅」以外の百貨店やスーパーはもとよりコンビニといった場所でさえも、「駅弁フェア」や「駅弁甲子園」といった名称のイベントで駅弁を目にする機会が多い。なぜだろうか…?結論から述べれば集客のコンテンツが欲しい小売側と、前段で述べた理由から駅弁の売り上げ減少に悩む駅弁業者の思惑が合致した結果だという。なるほど、たしかに従来の価格訴求型からの脱却を目指す小売側にとって、イベント性・地域性がともに高い駅弁は魅力的なコンテンツである。
 ところが、だ。あまりのフィーバーぶりにコストダウンや生産能力向上のため、地元以外の都市で地元の原材料を使わずにつくられている駅弁もあるという。または実際の駅では売られていないにもかかわらず、駅弁として販売されているものもあるというから驚きだ。
 例えば「とんかつ弁当」1つをとっても、関東圏は豚肉、関西圏は牛肉、と駅弁からは食の文化を読み取ることができる。駅弁イベントに人気が集まるのも、地方の食文化が詰まった駅弁を食することにより、その地方ごとの雰囲気を楽しみ、癒されることを求めているからではないだろうか。食の画一化が進む中だからこそ、栄えることにこだわり過ぎず、地域性という本質を保っていくことが必要なのではなかろうか。