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第43回


高橋幸司

有限会社高橋幸司の事務所取締役社長。価値負けしない店・人づくりマン、中小企業診断士。お客様に「あなたの店がないと、私、困っちゃう」と言わせる、存在価値で負けない店づくりを志向。商売大好きオーナーの店だけを一所懸命コンサルティングするかたわら、社員教育、マーケティングセミナー、創業塾、各種講演、執筆、ラジオ出演もどんど んこなす。
1966年福島県生まれ。

「踊り場と節」
 不易流行のお客様の気持ちに気づき、丁寧に応えているあなたは、間違いなくマーケティング上手な経営者だ(マーケティングについてはマーケティングスパイス第9号参照)。でもマーケティング上手だけでは超えられない壁がある。
 先般、製造業のコンサルティングをさせていただいた。業績が伸び悩んでいるので、マーケティングを強化し、年商の壁を超えたいとのこと。ところが経営者と対話させていただくと、ずいぶんマーケティングに長けていらっしゃることがわかった。伸び悩みの原因は別にあった。それは、マーケティングの壁ではなく、人の壁だったのだ。

 経営者にはそれぞれ器があり、時間的にも体力的にもワンマンで動くには限界がある。陣頭指導をとり業績を伸ばしていくと、ある時パタッと成長が止まる。止まったら最後、その数字を超えられなくなる。それだけならいいが、下降が始まることも少なくない。この原因は簡単で、踊り場をつくらなかったためだ。
 たとえば年商1億の会社が3億をねらう時に、1億のままの人の動かし方だと3億の壁は超えられない。一時的に超えてもまた戻ってしまう。そうならないためには、強いて年商をおさえる。つまり踊り場をつくって人づくりをすることが重要だ。

 1億まではワンマンで、経営者が自ら現場に立ち、営業にも行く。どんどん年商も伸びる。これは経営者のパワーがすばらしいわけだが、人が育たないパラドクスも生じる。これが人の壁だ。経営者が自ら動けば売上げをつくれることがわかっていても、あえて動かずに、部下に手柄をたてさせる。これが踊り場だ。経営者ほどうまくいかないので、一時的に売上げが鈍化するだろう。でも、次の年商の壁を超え、継続的に業績を伸ばすためには重要なことだ。
 非常階段を思い出してほしい。必ず踊り場がある。だから頑丈だし、昇るのも疲れない。竹も同じ。節があるから折れずに成長できるのだ。部下に手柄を立てさせるポイントは5つ。経営者のあなたは、チェックしてみよう!



 (目標に日付を入れてあげよう!あなたの創業時の想いを語ろう!)

 (最後まで聴いてから口を開こう!良いと思ったことは朝礼朝改で採用しよう!)