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 Case4

「補聴器の音、一度聞いてみませんか?」

□広告主/メガネサロン和真
□内 容/はじめての補聴器応援フェア

 

 チラシの目的は商品を売ること。そんな「常識」をあっさり覆したこのチラシ。「期間中は、補聴器の販売は一切いたしません。」これは、補聴器をはじめて使おうという人のための、お試し・相談イベントの告知なのです。メーカーによっても、本人の聴力によっても、聞こえ方が違う補聴器。耳あな型、耳かけ型、ポケット型、めがね型、など様々な種類があり、中でも耳あな型は本人の耳の形に合わせた「オーダーメイド」が主流のようです。価格は10万円以上がほとんどで、高いものは40万円を超えるものも。消費者としては納得して買いたい、販売店としては敷居を低くしたいところでしょう。

 高齢化社会の進行とともに、補聴器の潜在ユーザー(難聴者)も増加することが予想されますが、実際に補聴器を持っている人は潜在ユーザーの4人に1人程度というデータもあります(2003年日本補聴器工業会調べ)。まだまだ顧客の開拓途上なのです。これから先、ますます需要が増えていくことが予想される補聴器。消費者が納得して商品を購入できるよう、手間暇掛けたサービスを提供できる店が、消費者に支持されることは間違いありません。

 「補聴器の音、一度聞いてみませんか?」補聴器は値段も高いし、どれがいいかもよく分からない。そもそも補聴器をつけたら、ほんとによく聞こえるの?耳が痛くなって使っていないという話もよく聞くし。そんな疑問を持つ人も多いはず。補聴器について詳しく知ってもらう機会を積極的に設け、アフターサービスも含めた信頼関係を第一に考えることは、永いお付き合いができる優良顧客の獲得のために効果的な戦略といえるでしょう。


 「このチラシを見てほしい」と願う相手のことを考えた工夫が随所にあります。店名や電話番号がひときわ大きな文字で表示された紙面では、補聴器初心者が抱く疑問を想定したQ&A方式の表現で安心感を与えています。裏面では、余計なことは一切省き、簡潔な文章と絵で伝えたいことを再度ストレートに訴えかけています。補聴器の主要なユーザーである高齢者のことを考えて作られたバリアフリーチラシといえます。


[企画課:若林未央]