本誌の「マーケティングスパイス」コーナーを担当していただいている中小企業診断士の高橋幸司さんは、各種セミナーや個別コンサルティングで日本全国を忙しく飛び回っています。本当に商売が好きな人だけを一所懸命応援しようとする高橋さんの姿勢が、多くの方の心を確実に捉え続けているからではないでしょうか。小規模のお店を中心に、オーナーの自主的な取り組みを自然体で支えるような高橋さんのコンサルティングがきっかけで蘇った店が増え、そこから商店街全体にさざ波のような影響を与えている例が商業雑誌などでも頻繁に取り上げられています。タイトなスケジュールの中、高橋さんに地元の福島市でお会いする機会をいただき、近況などをお聞きしました。
―とてもお忙しそうですが、1年間どのようなスケジュールで仕事を進めていらっしゃるのですか?
セミナーや講演会は約50本ほどになります。個別コンサルティングは、北は青森県から南は宮崎県までお客様がいらっしゃいますので、合計すると約500回程度になりますね。ありがたいことに、私に仕事の依頼をくださるお客様は、ほぼ100%口コミで増えているのです。私は自分のホームページも持っていないんですよ。「どんなPRをして顧客を獲得しているのか?」と訊かれることがありますが、私が一緒に仕事をさせていただいた方々のネットワークによる自然な拡がりがすべてだと思います。
―今年の後半から、雑誌「商業界」で高橋さんの名前を目にする機会が頻繁にありました
株式会社商業界さんが発行している雑誌には、「食品商業」「販売革新」「コンビニ」などがありますが、「商業界」という雑誌は特に小規模店向きの記事が多いのです。私も小規模の店を対象とした仕事が多いので、今までの仕事の中で体験した事例などがたくさん蓄積されています。大規模な企業の事例は目にする機会が多いのですが、小さな店のことはネタが少ないという現状があるようです。記事に掲載されることによって、私のお客様も商売への新たな意欲が涌いてくるという相乗効果もあると思います。また、記事を読んだ方に「これだったらうちの店でもできるかもしれない」と思っていただければうれしいですね。
―なぜコンサルタントになりたいと思ったのでしょうか?
大学を卒業して比較的規模の大きな会社に就職しましたが、自分が役に立っているのかどうか毎日不安でした。会社のトップとは接する機会が無く、自分の仕事が誰かに感謝されているかどうかもわかりません。小さな会社に転職し、経営者と一緒に力を合わせて仕事をする楽しさを知りました。私がコンサルタントを目指した原点がここにあります。私の仕事のスタイルは、店のオーナーが本来自分で気付いていることを行動に移せるように、ちょっとだけ背中を押してあげることです。どうすればお客様が喜んでくれるのか、自分で努力した結果をオーナー自身が確かめることによって、商売の醍醐味を取り戻して欲しいと思っています。それが私自身の仕事の醍醐味にもつながっていきます。
―最後に、これから実現したい夢がありましたら教えて下さい
夢と言えるかどうかわかりませんが、「ずっと仕事をしたい」という思いが強くあります。私は、本当に自分のやりたい仕事に辿りつくまで、仕事がしたくても出来ない日々が続きました。これは本当につらいことです。資格を取得して開業した後も、数年間は売上がほとんど無い状態が続きました。今は、私を必要としてくださる方がたくさんいらっしゃるので、仕事が楽しくて仕方ありません。おかげさまで年中無休で仕事をさせていただいておりますが、本当にありがたいことです。これからも、謙虚な気持ちで商売の醍醐味を一所懸命伝えていきます。
■「商業界」誌に掲載された
高橋幸司さん関連記事
(2006年)
[7月号]
★「ウルトラD」のすすめ
(岩手県奥州市水沢駅前通り商店街)
「78店中12店が閉店…そんな中乱れ飛ぶ「11%増」「前年比118%」の明るい数字」
[8月号]
★地方商店街生き残りの必殺技
「ウルトラD」のすすめPART2(山形県大江町)
「人口9946人山形県大江町の4商店はなんで成功したのか?」
[10月号]
★地方の小型雑貨店から学ぶ「後付けターゲティング」
(福島県福島市:雑貨店Drops)
「お客を見て、直感を信じて店を替え品物を替えてきた」
★今、地方商店街は焼け野原、だから希望がある。
「“いけてない”地方商店経営者5つの症状〜これを克服すれば必ずストライクが取れる!〜」
★高橋幸司さんのコンサル現場を実例に挙げた
ジャーナリスト山本明文さんのコラム
「実は、地方の商店街こそ官僚化 していないか?」
[12月号]
★たかはしこうじの誌上コンサルティング
「事例を通して見えてくる“つぶれない店づくり”のコツ」
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[企画課:鈴木道雄]
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