「こころのこり」
経理課 常盤有布子
実家の祖父は私が幼い頃に亡くなってしまったのでほとんど記憶がなく、「じいちゃん」と言えば母方の祖父でした。時々会うその顔はいつも怖くて(頬に戦争で受けた銃弾の傷跡があるので余計…)、内気だった私はなかなか話せず、父と祖父が話す政治や経済のこむずかしい話を、知ったふりをして側で聞いてるのが好きでした。そして自分が大人になってだんだん話ができるようになってきた頃、一度聞いてみたいと思っていた戦争の話を聞いてみました。が、すぐにやめてしまいました。祖父は大柄でしたし、ただいるだけでも何となく怖く、怒るとさらに怖く…。そんな祖父が、戦争の話だけはしたがらなかったのです。受けた傷の大きさを知りました。亡くなってちょうど一年。まだまだ話したいことがいっぱいあったのに…。
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