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    ケーヨーデイツー郡山亀田店が
           オープンから6年半で閉店

 平成12年3月に郡山市下亀田地区にオープンした「ケーヨーデイツー郡山亀田店」が8月27日(日)に完全閉店した。流通小売店の競争が激しく、店舗の入れ替わりが頻繁に発生している郡山市でも、オープンからわずか6年半での大型ホームセンターの閉店には驚きを隠せない。郡山市内では、イオン系列のディスカウントストア「メガマート郡山店」も7月31日に閉店している。この夏相次いで発生した大型店の閉店の背景に何があるのか、エリア情勢を含めて検証してみることにした。

■慢性的渋滞が発生する店舗周辺の道路
 「ケーヨーデイツー郡山亀田店」は、郡山市の中心部から西へ向かい、国道49号線を越えて住宅が密集するエリアに入る手前の商業集積地に店舗を構えていた。店舗の西側には、公営の高層住宅や一戸建て住宅などが多く、付近の道路は車の通行量が非常に多い地区となっている。郡山市の中心部を迂回し、須賀川市と日和田町で旧道と合流する国道4号バイパスがすぐ西側を走っているが、店舗前を通る「うねめ通り」とは直接つながっていないため、側道や裏道を経由しないと店にたどり着けないという不便がある。国道4号バイパスの西側の地区から市内中心部へ向かうためには、「うねめ通り」や「さくら通り」など、片側1車線の幹線道路を使わざるをえないため、渋滞が慢性的に発生している状況となっている。これらのアクセスの悪さが集客に影響を与えた可能性も否定できない。

■競合店の状況
 周囲の競合店の状況を見てみる。約0.5kmの距離に「ビバホーム桑野店」がある。昭和52年にオープンしたこの店は、「郡山市のホームセンターの歴史」と「ビバホームの歴史」の両方を担ってきた意義深い店である。郡山市に初めて誕生した本格的ホームセンターであるこの店の成功をステップに、ビバホームは黎明期のホームセンター業界を牽引してきた。東北地方での閉店が相次ぐ中、ビバホームの牙城とも言うべき郡山市では、今でも4店舗が営業を続けている。カインズホームは半径3km以内に2店舗ある。そのうちの「カインズホーム郡山富田店」は売場面積が約4,000坪の大型店となっており、近隣に続々と小売店がオープンし、郡山市内でも有数の集客力を誇る新たな商業集積地の一角を担っている。

■「雑多で安い店」を愛する郡山市の風土
 これは偏った見方かもしれないが、「郡山の人はゴチャゴチャして安い店が好き」だ。それは、郡山市自体が古い歴史を持つ街ではなく、近隣町村との合併を繰り返して形成されたことや、福島県のど真ん中で交通の要所に位置するため、人や物の出入りが激しいことが関係している。人の気質も、「あまり物事にはこだわらず、新しいモノにはすぐに飛びつく」傾向が強い。たくさんの商品を店に置く「ホームセンター」や「100円ショップ」などは、まさに郡山にはうってつけの業態である。ただし、整然と商品が並んでいてスマートすぎると、少し敬遠される。売場に変化をつけ、商品が迫ってくるような陳列法を用いてアピールすると効果的だ。
 ケーヨーデイツーは、首都圏から北上してきた「都会的ホームセンター」というテイストを感じる店である。陳列棚は低く抑えられ、広い店舗でも全体を見渡してどこに何があるか見つけやすい工夫がされている。自社開発のオリジナル商品も豊富で、魅力的なラインアップが揃っている。雑多な店を好む郡山の消費者のニーズに合わせ、フレキシブルに対応できるかどうかが成功の鍵を握っている。郡山市内で営業を続けるもうひとつの店「ケーヨーデイツー安積店」も、アクセスに難がある点が少し心配されるが、郡山で愛される店となるように願っている。

[企画課:鈴木道雄]